ひとりごとのように

独身女が趣味で好きなことを書いてます。

隣の席のおっちゃんの話。

ちょっとした場面で「ありがとうございます」が言える人が好きだ。

 

お昼、カフェで食事をしていた。

カフェといっても銀座や代官山にあるようなドアを開ける瞬間ドキドキするようなカフェではない。(わたしだけか?)

近所にある、老若男女誰でも気軽に入れる小さな店だ。

 

そこでハンバーガーを食べ、コーヒーを飲みながら本を読んでいた。

近くの席に60代くらいの男女が座った。

男性の方が話し出すと、すぐにわたしは感じた。

 

 

声大きいぜ、おっちゃん。

 

 

話し方、声のトーンはわたしにとってとても重要。話す内容よりまず、それである。

YouTubeでどんなに再生されてる動画でも「この人の話集中できない」と停止することもしばしば。それでも知りたい内容の時は1.25か1.5倍速で聞く。

 

 

隣のおっちゃんの声がやたらと耳に入ってくる。苦手だと認識すると更に入ってくるんだよなぁ。

口調もちょっと怖くて、やだなぁと思っていた。

 

 

しばらくしておっちゃんたちの席に食事が届く。

「お待たせしました、○○でございます」店員さんが言う。

すると、おっちゃんは「ありがとうございます」と言った。

 

 

えぇ!意外!

こういうタイプって店員さんの言葉なんて聞かず、ずっと話し続けるかと思ってた!

 

わたしは声が好きじゃないからと言って人間性まで決めつけてしまっていたのだ。

あぁ、最低だ、最悪だ。

ごめんね、おっちゃん。本当ごめんね。

 

その瞬間からおっちゃんの声がちょっと好きになった。

 

何気ないことに「ありがとうございます」って言える人が好きだ。

当たり前なことに感謝できる人が好きだ。

ちゃんと言葉にできる人が好きだ。

 

 

話し方、声のトーンはわたしにとってとても重要。

でもそんなことより、感謝の言葉を言える方が大切だと思った。