ひとりごとのように

独身女が趣味で好きなことを書いてます。

まさか自分が。

 

先週の朝の出来事です。

 

2週間に一度の出社日でした。

電車に乗り込む前に持参していた水をグイッと飲みました。

会社のある駅まで約40分。

その日も車内は混んでいてて座れませんでしたが、座れないことは割と日常なので気にもしませんでした。

 

乗車後、手すりに掴まりながら車内の広告を見ていました。山本舞香が某脱毛サロンのイメージキャラクターになっていました。

可愛いなーなんて思いながら見ていたら、目の前の窓がすこし開いてることに気づきました。

換気のためです。

車内はエアコンが効いていて快適だった上に、換気窓の目の前なんて嬉しいなと思いました。

 

乗車から20分ほどした時点で、頭がボーッとしてくるのを感じました。

満員電車に酔うわたしには時々起こること。

まぁ大丈夫だろと思ったのと同時に、「席空かないかな」とも思いました。

 

目の前の男性に「次で降りておくれ〜〜」なんて意味のない念を送ったりしてきを紛らわしていました。

 

会社の駅まで残り4駅というところで、わずかだった違和感がどんどん増してきたのがわかりました。

お腹のあたりか胸のあたりに嫌な「気」があるような感じがしました。

ずっと立ってるせいか、余計に気持ち悪さを感じたなだと思います。

 

(あぁ…座りたい)

 

そう思っていたら、わたしの立っている前の席の隣が空きました。が、当然そこはその前に立っていた人が座りました。

 

(いいなぁ。でもあと10分もないし頑張ろう)

 

 

あと3駅。

気持ち悪さを無視しようとすればするほど、反対に不快感は増してきました。

 

(大丈夫、大丈夫)

 

頭の中はその言葉でいっぱいになりました。呪文です。言い聞かせていました。

シャッフル再生していたiPhoneからはミスチルが流れていました。

大好きな曲なのに集中できてないなと思いました。

 

 

次で一回降りようかな

大丈夫、大丈夫

あぁ、せめて座りたい

いや、でもこの感じ座っても無理かも

気持ち悪い

いや、大丈夫

いや、やばいかも

トイレ行きたい

気持ち悪い

気持ち悪い

気持ち悪い

 

 

急に吐き気がどっときました。

これはまずいと思い、会社の駅のひとつ手前で降りトイレを探しました。

 

階段を降りながら視界がグルグルしてるのがわかりました。

息が荒くなってきました。

手がビリビリ痺れてきました。

体が思っているように動きません。

まっすぐ歩けないのです。

 

すこし先にトイレのマークが見えました。

あと少しだ!と思いましたが、もう限界でした。

その場で倒れました。

 

 

「大丈夫ですか!?」

 

すぐに周りの人が声をかけてくれました。

なんてったって朝の8時過ぎ。出勤ピークです。乗り換えも多い駅ということもあり、かなりの人が利用しています。

そんな中わたしは倒れたのです。

言い方は変だけど、気づいてくれる人がたくさんいる中で倒れたことはよかったと思います。

 

幸いにも、倒れた時頭は打ちませんでした。

持っていたカバンを前に抱きかかえていたのでクッションとなったかと思います。

意識はしっかりしていました。

周りに人だかりができてることに気づきました。恥ずかしいという思いなんてありませんでした。(そんなこと思ってる場合じゃなかった)

 

目を瞑って深呼吸し、落ち着いてきました。

 

目を開けると黒いマスクの男性が「大丈夫ですか?これよかったら」と買ったばかりのお水を差し出してくれました。

「今駅員さん呼んだからね!!」

声は聞こえるのですが返事ができませんでした。

 

 

駅員さんがきて「大丈夫ですか?救急車呼びますか?」と言いました。(たぶん)

立てないわたしに代わって先程の黒マスクの男性が「突然倒れたけど頭は打ってないと思います。」と説明してくれてました。

 

5分ほどで落ち着いてきて水を飲むことができました。

そしてやっと「すみません…大丈夫です」と伝えました。

 

今思うと、人間って、大丈夫じゃないのに大丈夫って言っちゃうもんなんだな…。

 

駅員さん「立てますか?」

わたし「はい、大丈夫です」

駅員さん「救護室ご案内するんで休んでいってください」

わたし「はい、すみません…」

 

 

横になりたかったので休ませてもらうことにしました。(この時点で意識はだいぶはっきりと戻ってた)

 

黒マスクの男性に「お水ありがとうございます」とお礼を言いました。

男性は「いえ!じゃあ気をつけてくださいね」と去って行きました。

その時に気づいたのですが、もう1人隣で心配して付き添ってくれた女性がいました。

 

コロナ禍ということもあり、わたしの背中に触れていいのか迷っている様子でした。

「大丈夫ですか…?」

マスク越しでも心配してくれてるのが伝わってきて、本当に申し訳なかったです。そしてとても嬉しかったです。

 

 

その後、救護室で休ませてもらったおかげで良くなりました。

 

別れ際、駅員さんは「熱中症ですかねー。これよかったら」と塩分チャージのタブレットをくれました。

 

 

ちなみに熱中症の症状は以下です。

わたしは軽度〜中等度だったのかなぁ。

 

I度 (軽度)


めまい
立ちくらみ
筋肉のこむら返り
手足のしびれ
気分不快


II度(中等度)


頭痛
吐き気や嘔吐
体のだるさ
力が入らない


III度(重症)


高体温
意識がない
全身のけいれん
呼びかけに反応しない
真っ直ぐに歩けない、走れない

 

(Medical Note HPより引用)

 

 

 

まさか自分が熱中症になるなんて思いませんでした。

毎年熱中症のニュースを見ても、「長時間外にいたのかな、エアコンつけなかったのかな」くらいに思ってました。

甘かったです。

エアコンの効いた車内でも起こるのです。

 

在宅メインで人の多い場所に行くこともなくなったため、人酔いした可能性もあるし、ホルモンバランスなんかも関係したのかもしれません。

原因をひとつに特定はできないですが、

 

・水分と塩分をこまめに取る

・不快感を感じたら無理せず休む

 

は今後きちんとしようと思いました。

(満員電車って水飲むのも躊躇しちゃうんだよな)

 

これからどんどん暑くなります。

マスクをしての外出は避けられません。

自分の身体は自分でしっかり管理しなくてはいけないですね。

自分は大丈夫と過信してはいけませんね。

 

 

そして、わたしが今回のことで1番思ったのは、「わたしも、同じことが目の前で起きたら率先して声をかける」ということ。

 

倒れた時すぐに誰かが来てくれたことで、身体はつらくても心が安定しました。

「大丈夫、大丈夫」と自分にいい聞かせ、無理をしているときの心持ちとは反対です。

 

「大丈夫ですか?」の一言は安心感をくれます。

 

 

あの時、お水をくれた男性も、寄り添ってくれた女性も、荷物を持って救護室を案内してくれた駅員さんも、その他立ち止まって心配してくれた方皆さんに感謝します。

(あんな忙しい朝の時間帯に本当ありがとうございます…!)

 

 

冷静に考えて、いきなり目の前で人が倒れたらびっくりしますよね。

そんな時にすぐに行動できるってすごいこと。

わたしもそんな人になりたい。なる。なる!!

 

 

 

この日は結局仕事へ行きました。

軽い頭痛は続きましたが、お水をこまめに飲んでたら夕方には良くなりました。

周りの方が体調悪そうだと無理しないでほしいと思うのに、自分の場合だと無理して頑張ってしまうのはなんなんでしょうね。

とはいえ、本当に本当にキツかったら休んでたと思います。

 

 

帰りの電車で、また山本舞香の広告に出会って朝のことを思い出しました。

助けてくれた人への感謝の気持ちが再び湧いてきて、わたしはなんで幸せ者なんだと思いました。

 

 

というわけで、熱中症で倒れた時の話でした。

塩分チャージのタブレットや飴をどっさり買ったのでこれからは持ち歩こうと思います。

皆様もお気をつけて。