初めて行くスーパーのお菓子コーナーで、どれ買おうかなって悩んでたら、
「おとうとのおかしは、もうきまったんだよなぁ。」
と、可愛い声が。
隣を見ると、4.5歳くらいの女の子がいた。
独り言かなと思って、再びチョコレート選びに戻ったら、
「おとうとのおかしはすぐきまったの!わたしのはどれがいいかなー?」
また可愛い声が聞こえる。
思わず、しゃがみ込んで話しかけてしまった。
「弟には何選んだの?」
「んとね、これー!!!」
戦隊モノのキャラクターが描かれたグミだった。
めちゃくちゃ普通に返事してくるから、独り言じゃなかったのかな?と思った。
「いいねー!美味しそう」
「わたしのはどれにしようかなー?どれがおいしいのかなー?」
「んー、どれかなぁ」
「あ、みて!これ!おかしのおかねー!このまえ、これかったのー」
お札がプリントされたチョコレートを見せてきた。
「いいなー。お金持ちだね!」
と、言うと、
「ふふふっ。これはほんもののおかねじゃないんだよー^ ^」
可愛い。可愛すぎてハートがキュンキュンした。
もはや自分のチョコレートがどうでもよくなった。
土曜日、朝のスーパーは家族連れが多いのかな。
その女の子の他にも、「150円まで買っていいって!やったー」ってはしゃぎながら駄菓子選んでる兄弟がいて、また胸がときめいた。
「それ買ったら150円超えちゃうから、こっちにしたら?ね?それはまた今度にしよ?」って弟に言ってるお兄ちゃん、素敵だった。
他にも「カキフライたべたい」って言って「え、カキフライ!?」ってパパを驚かせてた男児もいた。お菓子よりカキフライ。
まんまと影響されたわたしは、チョコレートではなくカキフライを買って帰った。
いい朝だった。