ひとりごとのように

独身女が趣味で好きなことを書いてます。

クモとおばあちゃん。

 

洗濯物を干そうとベランダに出たら熱風が。 

夏ってそうだ、このくらい暑かったよねって思い出しました。

 

 

 

夏になると虫をよく見ます。

子供の頃は平気でバッタやカマキリを触ってたけど、今では絶対に無理です。子供の頃の自分に完敗です。

カブトムシやクワガタに対して、かっこいいな!って思っていたのに、今では「かっこいい」の対象はすっかり人間です。

なんでなんでしょうね?

 

 

とにかく虫NGなわたしの家に、夏になるとやってくるお客様。

はい、クモですね。

 

去年は室内に住み着こうとして、真夜中にわたしを脅かしたアイツです。

 

 

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今年は玄関のドアの外に巣を作ろうとしていました。ドアの上部にある電灯から、ガスか何かのメーターにかけて器用に糸を張ってる模様。

外だしいいか、と放っておいたのですがやはり気になります。

そのうち、ドアにまで広がってくのではないかと不安です。

 

夏が過ぎればどこかに行くのはわかっているのでいいんですけど、目に入るたびにちょっとテンション下がります。

 

 

 

クモで思い出すのがおばあちゃんの家。

わたしのおばあちゃんは目が見えない、視覚障害者だったのですが、当然部屋にクモがいても気付きません。

九州の離島に住んでおり、夏休みに遊びに行くといつも天井にはクモがいました。

それも超巨大クモです。あまり信じてもらえないのですが、とにかく巨大。30センチくらいはあったと思います。しかも、一匹ではありません。数匹が天井でじっとしていました。

子供だから大きく見えたにしても、普通ではない大きさだったのはたしか。

 

それでも幼いわたしは「大きいなぁ」「毒はないのかなぁ」くらいにしか思っていなかったので、やっぱり子供ってある意味強い。

そして目が見えない故に、そのクモの恐怖を味わうことのなかったおばあちゃんもある意味強いのかな。

 

おばあちゃんは今はもうこの世にはいません。

わたしには兄が2人います。毎年命日になると、兄2人は火の玉を見た!ばあちゃんだ!と言っていました。火の玉を見た兄2人も、その話を聞いたわたしも全く怖くありませんでした。やっぱり子供ってすごい。

不思議と小学校卒業したくらいからは火の玉を見ることはなかったそう。

 

 

子供には不思議な力が宿ってるのかもしれません。

あの時見た巨大クモも、もしかしたら子供のわたしにしか見えなかったのかも。

 

 

 

子供にしか見えない景色。

そして大人になって見えてくる景色。

どちらもその時しか味わえない貴重な景色です。

 

胸に残り続ける景色には何か意味があるのかな。おばあちゃんに問いかけてみたかったなぁ。