ひとりごとのように

独身女が趣味で好きなことを書いてます。

「気づいてたら朝になってた」っていい。

 

高校生の時、恋をしました。

それはもう一目惚れに近いもので、見た瞬間、胸が高鳴りました。

 

そんな彼と、運良く付き合うことができました。

 

かっこよくて、背が高くて、細マッチョで、バンドマンで、歌が上手くて、ラガーマンで、服もオシャレで、笑顔が可愛くて。

 

たぶん、めちゃくちゃモテてたと思います。そんな彼に「好きです」と告白されたわたし。

奇跡です。(か、夢。か、白昼夢)

 

 

もう、めちゃくちゃ好きぃぃぃ〜〜♡ってなってるわけですよ、わたしは。四六時中。

はぁ♡かっこいいなぁ♡顔がタイプ過ぎる♡ってニヤニヤしてるわけです。四六時中。

 

 

そんな自慢であり、愛してやまない彼とのある日の帰り道。

 

イケメン彼氏「あ、ごめん。ちょっとお腹減ったからパン食べていい?」

 

わたし「うん♡」

 

部活帰りで疲れてるのかな♡

お昼に買っておいたパンかな♡

 

なんて思いながら隣の彼を見ると、

 

 

よくわからない、見たことのない謎のパンを食べていました。

 

イケメン彼氏「たべる?」

 

わたし「う、ううん!(なにそれなにそのパンどこに売ってるの?どこのメーカーなの?いくらなの?てかなんの味なの?甘いの?しょっぱいの?なんなの!!!)」

 

心の中のわたしがめちゃくちゃつっこんでました。

ちょ、袋のメーカー見せてみ?とばかりに、チラチラ彼の手元を見てました。

 

 

なんかね、なんか、ちょっとショックだったの。

 

 

今思うと、なにいってんだよ!って感じですけどね、当時のわたしは彼を美化しすぎていたから、こんなことで悲しくなってしまったのです。

 

サンドイッチとかフォカッチャとかパニーニとかミラノサンドとか、そーゆーの求めてたのかな。

謎パン過ぎてショックを受けるとか、そんな当時の自分が謎である。

 

きっとあの頃は恋をしてることに浮かれまくってたので、その人を見てるというよりはその人といる自分を重視してたのかな。

カッコイイ彼氏といるわたし、キラーンみたいな。ダサい。

 

 

今のわたしなら、好きな人の一部は全て、全て好きで可愛いぃ〜ってなると思います。

「好き」って思えることの喜び、幸せがわかるから。

もうどんな仕草も萌え萌えキュン♡ですよね。

 

 

わたしは、大人になればなるほど純粋に人を好きになれる気がするんですよね。

(いや、これはわたしが子供化してるからかも)

 

みんな「あの頃はピュアだった」とか言うけど、歳を重ねて色んな経験をした今だからこそ、その人の心とか核の部分にズキューンときて、もうあなたの魂に惚れた!ってなるんですよね。

 

タレントのつっちー(土田晃之)の、

「明日何時起き?」といういつもの妻の一言から、気づけば朝5時まで2人で話してたって話しがめちゃくちゃ好き。

 

しかもソファとかじゃなくて廊下。

ただの確認の為に発した一言から盛り上がって、場所も変えずにずっと話してたって。

 

結婚してからもそんな風に話が盛り上がるってめちゃくちゃ魂の相性がいいと思うんです。

意識せずとも盛り上がっちゃう。時間が経っちゃう。

毎日話すことがあるって超素敵な関係だと思いませんか。

話すのに見た目どうこうする必要ないですよね。その人の顔と話してるわけじゃないし。

だからこそやっぱり惹かれてるのは心!魂!

 

 

この先好きな人ができて、その人が謎パンを食べてたら、その話題で朝5時まで話したいです。

 

ずっと話せる関係、これがわたしの理想の夫婦像だと決定した3月の終わりでした。