洗剤を飲んでしまった。
食器洗い用の洗剤だ。
土曜の昼下がり。
昼食を食べ、洗い物を済ませた。よし、今日はYouTubeでも見てゴロゴロしよう!と決めた。
グラスにアイスコーヒーを注ぎ、牛乳を足し、ウキウキしながらストローをさして飲んだ。
次の瞬間、花のような匂いがして思わず吐き出した。
すぐに気づいた。これ、洗剤の匂いだ。
わたしは普段からステンレスのストローを使っている。どうやら洗った際、ストロー内に泡が残っていたみたいだ。
使っている食器洗い用洗剤は手肌に優しいタイプで、香りも気に入っていた。
洗うたびに上品な香りに癒されていたはずなのに、自分の口に入った瞬間ものすごく気持ちが悪くなった。
うがいをして水を飲んでもごまかせず、歯磨きまでした。
それでも「洗剤を飲んだ」という事実に心がやられ、しばらく具合の悪さを感じていた。
そしてぼーっとしながら、「あんないい匂いだと思ってたのになぁ」と少し切なくなった。
部屋の芳香剤や、ファブリーズ的なスプレー、柔軟剤、香水、化粧品。
様々な製品に香りがつけられてる。
どれも気に入ったものを購入しているが、誤って口に入れたら全部嫌いになりそうだなと思った。
それくらい、わたしにとって衝撃的な事件であったのだ。
もしこの洗剤が「コーヒーの香り」だったら気づかず飲み干していたかもしれない。
花の香りにしてくれてありがとう!違和感をありがとう!
ってまず、しっかり泡切れ確認しながら洗い物しないとね。
はい、丁寧に暮らします。
体内に入ってしまった洗剤ちゃん。
すぐさま、水攻めと牛乳攻めをしたので、
どうかどうか成仏してください。