ひとりごとのように

独身女が趣味で好きなことを書いてます。

純粋な心を持った人。

何気なく見たYouTube。
自閉症の子供を持つお父さんのチャンネル。
子供たちの日常を撮って、自閉症のことを広めてる。


そこに出てくる翔くんという重度の自閉症の男の子がとても魅力的で、ずっと見てしまった。
笑顔が可愛い。引き込まれた。


自閉症の特徴はいくつかあるみたいだけど、その一つが、何かへのこだわりが強いこと。


翔くんは自動ドアが大好きで、スマホで自動ドアを撮影してそれをずっと見ている。
自宅の引き戸や、窓に自動ドアのシールを貼って、自分で開閉することも大好きらしい。朝までやってたりするんだって。
あとは、白い猫が大好きでぬいぐるみを肌身離さず持ち歩いてる。お気に入りは「猫の恩返し」のゆきちゃん。


学校は行きたいと思ったら行く。
飲み物はデカビタ。デカビタのこと「ガソリン」と言っていた。ふふっ。ユーモアセンスも素敵だ。
お風呂も入りたくなった時だけ入る。ドライヤー はお父さんにやってもらうのが好き。

 

翔くんのそんな姿を見ていて思った。
自分の思うまま生きている、すごく素晴らしい魂だ、と。
嫌なものは嫌。好きなものはとことん愛する。
それだけ聞くとワガママに聞こえるかもしれないけど、今のわたしにはとてもかっこよく思えた。


だって嘘がない。彼らの世界に嘘がないんだ。
とても純粋で真っ直ぐで透明だ。濁りがない。
誰かに嫌われたらどうしようとか、相手を困らせてやろうとか、優越感に浸るとか、
そういうのないんじゃないかな。だからあんなに笑顔がキラキラしてるんだ。

 

 

でももちろん感情はある。
言葉をうまく話せない翔くんが、時々お父さんやおじいちゃんに謝ることがあった。
自分が何かをした時、それを悪いことだと感じたらしい。
朝からソワソワして「言いたいことがある」と。
そして一生懸命声を出して「ごめんなさい」って。
お父さん「翔がぼくに謝るなんてほとんどないんですよ」と、とても嬉しそうだった。


当の本人は「ごめんなさい、あ、言えたっ!」ってニコニコ。こっちまで嬉しい気持ちになれた。


涙が出てきた。
綺麗な心を見ると泣ける。最近特に。

 

 

お父さんは色々と大変だったと思う。何度も何度も失踪したんだって。

それでも自分の子供や妻(翔くんの妹と奥様も障害を持ってる)に優しくて、「俺が生きてる間は守る」って言ってる姿、とても尊敬するし憧れる。言葉通りのことをちゃんとできる人ってすごい。
とてもとても優しいお父さん。自分の家族を「可愛いなぁ」「愛おしいなぁ」って思える気持ち、それは持とうと思って持てるものではないよね。湧いてくるものだと思うから。愛と感謝の気持ちで溢れてる人は、わたしの憧れだ。

そう思わせてくれる人もね。

 


まさか自分が自閉症の動画を見るとは思わなかった。障害のこと、ちゃんと知らないなって思った。

子供の頃通っていた小学校は、「なかよし学級」という障害を持った子が通うクラスがあった。時々遊びに行ってた記憶はあるけど、あの頃もよくわかっていなかったな。


外見で障害を持ってる人だとわかる場合と、見た目だけじゃわからない場合もあるんだ。そんなこともよくわかっていなかった。
もし、わたしの生活に障害を持った人が現れたら、自分はどう接したらいいんだろう。
相手はどうして欲しいんだろう。
わたしのままでいいのかな。

そういうこと、ちゃんと知りたいなって思った。

 

 

今日は朝からずっと雨だったけど、翔くんは家で何して過ごしたのかな。ゲームかな。自動ドア開閉かな。何にしても心のままに楽しんでるといいな。

 

そしてわたしも、心のままに生きようと思うよ。翔くんの笑顔には絶対叶わないけど、嬉しい時は笑って表現しようと思う。

 

 

www.youtube.com

 

翔くんの妹の姫ちゃんもいつも笑顔で素敵です。そして絵を描く才能がすごいのです。

なんかもうただのファンです。

(画面越しだけど)出会ってくれてありがとう。