ひとりごとのように

独身女が趣味で好きなことを書いてます。

カメムシvsアラフォー女

 

洗濯物を取り込む際にカメムシが部屋に飛び込んできた時のアラフォー独身女の気持ちがわかるだろうか?

 

わたしは虫が嫌いである。

嫌いというか怖い。

 

 

人間界で小さい部類の私よりもはるかに小さいのに確実に怖い。無理。無理なの!!!!!

 

 

幸運にも(?)そのカメムシは飛び回らず床の上に止まった。

が、不幸なことにそこは私のベッドのすぐそばだった。

 

本当やめてね?動かないでね?

布団にだけは絶対絶対触らないで?

泣きそうになりながらそう祈った。

 

 

さて、こんなこともあろうかと、数ヶ月前に虫取り網を購入していたわたし。

役に立つ日がきた、いや、きてしまった。できれば来ないでほしかった…

 

とりあえず、まず皆さんには、アラフォー女が夏が来る前に一人で虫取り網を購入する姿を想像してほしい。

たぶん、変である。

 

 

ピカピカの虫取り網でそっとカメムシを覆った。意外と暴れないんだな、カメムシって。ちょっと心に余裕が出た。

でも、ここからどうしよう?

友達にLINEした。

 

「薄いクリアファイルとか下から入れてポイ」

 

すぐに返信が来た。

簡単にいうけど、それめちゃくちゃ怖い。動いたらどうするん。ちょっと隙間ができてそこから飛んだら…うわぁ怖すぎる!!

 

でもやるしかない。やるしかないんだ。

もう19時半だぞ。ご飯食べてお風呂入らないと。

よし!

 

意を決して、ウクレレのコードを印刷した物を挟んでおいたクリアファイルを取り出す。家にあるクリアファイル、これしかなかった。使いたくないけど仕方ない。

 

そーっと、そーっと、虫取り網の下に差し込む。危険を感じ逃げるカメ子。

動くなよぉぉ。

半泣きのアラフォー。

 

格闘すること約5分。

なんとか網とクリアファイルの間にカメ子を乗せることに成功。

カメ子、クリアファイルの上が歩きやすいのかちょろちょろしてる。やめれ。はしゃぐな。

 

そーっと、そーっと、慎重にベランダまで運ぶ。もちろん両手を使ってるからベランダの網戸は足で開けるわけだけど、こういう時の自分の足使いは上手いと思う。足だけは器用に動かせる。(つまり行儀が悪い。よく母に怒られたな。)

 

網戸を開け、外にポイッ!!

 

したのに、カメ子、虫取り網にずっとくっついてる。離れない。どんだけ振り回しても離れない。

なんで?!なんなの!!しつこい!!しつこい奴は嫌われるよ!!と言っても伝わるわけもなく、クリアファイルのヘリでツンツンしてやっと地面に落ちてくれた。

 

と思ったら今度はベランダに置いてあったサンダルに登って寛ぎだした。

信じられない。図々しいにも程がある。

 

しかし、わたしにはもう戦う気力はない。

見て見ぬ振りをして窓もカーテンも閉めた。

 

 

 

これを書いてる今もまだカメ子が気になっている。すぐ近くにいるんだ。もしかしたら朝までいるかもしれない。

朝にはカメ子のことは忘れてて、窓を開けてしまうだろう。その時また入ってくるかもしれない。今度はベッドの上に着地するかもしれない。

嗚呼考えただけで恐ろしい…。

 

 

虫取り網はまだ玄関のすぐ取り出せるところに置いておいたけど、こんな準備や予防がいらない世界に行きたい。

不安のない世界へ行きたい。

 

カメ子も同じこと思ってたかな。網の中に捕えられた瞬間怖かったかな。

そう思ったらサンダルに触れられるくらい別にいいかと思えた。

ただ、部屋に入ってきたら、また同じことすると思うからそれだけは覚えて行動してほしい。

 

 

2021年、唯一夏らしい思い出ができたかもしれない。

カメ子との夏。忘れないよ。

 

 

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2年前も戦ってた。